【日時】平成25年1月18日(金)【場所】津山圏域雇用労働センター2F 大ホール...

2013年1月19日 「被災地の今を知る~福島県浪江町~」

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【日時】平成25年1月18日(金)
【場所】津山圏域雇用労働センター2F 大ホールにて「被災地の今を知る~  福島県浪江町~」と題した講演会&青年公開討論会を、当研究会と市青年団体連絡協議会との合同で開催しました。
当日は小雪がちらつく中、大勢の方に聴講いただきました。演題は「原発事故の被災地の実態とこの時代における大人たちの役割」で、講師は浪江町役場復興推進課 主幹の玉川啓氏にお願いしました。「復興とは、何処に住んでいても、住民が幸せでないと復興とは言えない。」と被災地の実情と離れ離れになっている町民の避難状況を話されました。
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「浪江町の現状を知ってもらい、今、津山市民に何が出来るかを考えて欲しい。」と挨拶する鈴木代表
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「私達に何が出来るか?」ということをを改めて考える機会となりました。
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全町民2万1434人が今なお町外に避難し、7割が県内に3割が46都道府県に散らばっていること。
震災後に亡くなった方で震災の負荷が原因とされた方が221人もいること。
故郷を追われ平穏な暮らしを奪われ、町民に大きな負荷がかかっているということ。
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先が見通せない状況で住民も、行政職員も大きな悩みを抱えていること。
原子力災害は広域性、不均一性(場所による放射能汚染の違い)、緊急性、長期性、不透明性、分断性、社会災害性と大きく自然災害と異なること。
こうした原子力を受容する社会になっていたこと。
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原発事故はもっと大きな被害になっていてもおかしくなかったこと。講演会の中で玉川氏は「自分なりに今しなければならない事は、被災者の代弁をすることです。」と語られました。
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浪江の子供たちからのアンケート回答で大人以上につらい状況にあるなかで、「元の浪江に戻して欲しい」といった声がたくさん寄せられたこと。
「もう浪江には帰りたくない」と回答された町民でもやはり浪江が良くなってほしいとの思いを持っていること。
地域の担い手はここにいる一人ひとりであること。
一人一人が社会をつくる大事な役割を担っていること。
そして、かけがえのない故郷を大事に、一人ひとりができることに取り組んでほしい。

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講演後に、震災後、浪江町から倉敷市に移住されておられる小林弘典さんから、現在の状況と避難者受け入れ支援の活動についてお話しいただきました。「復興は皆さんが今行われているまちおこしと同じで特別なことではない。住民が元気になり、笑顔になるための取り組み」と結ばれました。

引き続き、公開討論会が行われました。
議題「浪江町の現状から学んだこと、大切にすべきこと」
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玉川さんと浪江町復興推進課職員2人、新成人と津山青年会議所、津山商工会議所青年部、美作大学・同短期大学ボランティアセンターの15人で討論会が行われました。
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司会をする鈴木代表と浪江町からわざわざお越しいただいた浪江町役場の玉川啓さん、青田洋平さん、小林直樹さん。B-1グランプリを通じて親交を深めている「浪江焼麺太国」とのご縁で、今回の講演会が実現しました。
津山ホルモンうどん研究会では、日本人が忘れつつある「人に支えられて生きている」ことに感謝しながら、前を向いて、津山を、そして日本を元気にするため、今年も引き続き活動をしてまいりたいと思います。